世界を覆うIQとEQの格差拡大

シックスセカンズのトレーニングでも聞いていた話なのですが、こちらにも人々のEQ(EI=エモーショナルインテリジェンス:感情的知性)が低下しているという報告があります。

上記Entrepreneurの記事によれば、アセスメントから導き出されたスコアは25ポイント低下。一方、言語能力や計数能力など、いわゆるIQは近年25ポイント増加しているとのこと。

比較年次などの詳細は示されていないので原文をあたってみたいのですが、エモーショナルインテリジェンスの研究や実践に取り組む者の間では、このようなトレンドがあるというのは一つのコンセンサスではあります。

私たちの学習・実践コミュニティMBCC のメンバー向けメルマガで紹介した以下のデータも、ぜひ関心のある他のみなさんにも共有したく。

・管理職のEQが高いと従業員の定着率が400%向上。

・ハイパフォーマーの90%はEQが高い。

また米国の有名なビジネス誌Fast Companyでは次のような調査報告が掲載されています。

・製造現場のマネージャーがEQのトレーニングを受けたところ、労働災害が50%減少。

長引くコロナ禍は、私たちの感情にどんな影響を与えているのだろう。

そんな問いが浮かび上がってきます。

IQが重要ではなくEQだけが人生、職業での成功に影響する、ということではありません。多くの研究が示唆するのは、個々の職業ごとにIQが関連することは認められるが、IQはEQによって活かされなければ大きな力にはならない、ということです。

組織の健全性とパフォーマンスに感情が大きな影響を及ぼす以上、私たちはこの問いに向き合っていく必要があると思います。

投稿者: walkingheart2011

ビジネスセクターにおけるリーダーシップの開発、実践支援、変容に従事する組織変革コーチ。MBCC(マインドフルネス・ベースド・コーチ・キャンプ)ファウンダー。有限会社ドリームコーチ・ドットコム代表取締役。一般社団法人マインドフルリーダーシップインスティテュート理事。国際コーチング連盟マスター認定コーチ。ビジネス・ブレークスルー大学院講師。

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