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心から尊敬する鬼コーチに捧ぐ

プロレス界の鬼軍曹、山本小鉄さんが亡くなった。
ボクはライター時代、
雑誌に連載していた社長インタビュー(当時、新日本プロレスサービス社長)
に登場いただいたのが縁で
それから公私ともにお世話になった。
30代の頃は、小鉄さんを囲んでプロレスを通じて人生を語る“ライオンズサロン”
を六本木や銀座で毎月開いたりした。
初めて、いわゆる“高級クラブ”に連れて行ってくれたのも実は小鉄さんだった。
ボクが会社をつくって本業を今の仕事に移してから、
ずいぶんご無沙汰してしまったことが悔やまれる。
“鬼軍曹”の名のとおり、道場で厳しく選手を鍛え上げることで有名だった。
藤波辰巳や長州力はもとより、
藤原喜明、佐山聡、前田日明、高田延彦といった、
格闘技色の強いプロレスの流れをリードしていった選手たちも、みな小鉄さんの教え子だ。
武藤敬司、橋本真也、蝶野正洋という、かつての闘魂三銃士も。
鉄拳制裁なんて当たり前だ。率先垂範で膝がぶっ壊れるくらいスクワットをやらせた。
ショーとして魅せるプロレスの奥にある“怖さ”と“強さ”を叩きこんだ。
だからショーが光り輝いた。
もちろん当時、小鉄さんの前でショーなんて言葉、誰も口にしなかったけど。
鬼のコーチングがプロレス黄金時代を築いたのは、
小鉄さんのデッカイ愛情が選手たちに伝わっていたからだ。
その裏話をたくさん聞かせてもらったことは、ボクの人生の宝物である。
本や雑誌に書いたこともあるけれど、書かずにずっと取っておこうと決めていることもある。
二人きりで話して誰にもしゃべっていないことが、たくさんある。
ボクは小鉄さんからプロレスの凄さと奥深さと優しさと楽しさを、たくさん教えてもらった。
それは人生や、いろんな仕事の中で遭遇する出来事に立ち向かう肥やしになっている。
これからも小鉄さんのリング外の弟子として、根性と技を磨いていきたい。
いつも「リングで死ねたら本望だ」と言っていた小鉄さんが、
白いマットではなくベッドの上から戻って行かれたことが、ちょっと悔しい。
あっちで小鉄さんを迎えるのは、力道山かな、カール・ゴッチかな。
きっと小鉄さんのこと、さっそく天国の道場で練習を始めるに違いない。
ボクもまたいつか、天国の新米として取材から始めさせてもらいます。

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