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個+個・・・ではない組織力

日本代表メンバー決定直前のそわそわ感を、なんとか抑えつけて仕事をした一日。
ひと段落してメールを開いた。そして知った、川口能活という“サプライズ”。
今現在、プレーヤーとして「できる」選手を上から順番に並べるのではない・・・
という趣旨のことを、従前から岡田監督は明言していた。
怪我もあって長く代表から外れ、チーム内で控えにまわることすらある川口を選出したことに、
その意図は凝縮されている。
単純な個人力の足し算で組織力を算出できないのは、人間社会のおもしろさだ。
成果主義とリストラで職場の「できる人」化を進めた結果、
たくさんの職場が、とんでもないことになっている。
なにをやっても儲からないときには、
いつ終わるとも知れない愚直な作業に汗を流す人や、
自分の手柄などそっちのけで仲間をかばう人や、
いざとなれば泥をかぶる覚悟でバカな上司に直言する人や、
そんなこんなの、スマートなできる人じゃない人・・・が、とっても必要とされる。
そういう人を根こそぎ追い出してしまったことと、今の日本のカイシャの脆さは、
けっして無関係ではないとボクは思う。
だから、能活だ。酸いも甘いも知り尽くした、代表の生き字引ともいえる、この男。
チームにもどれば不動の地位を確立している選手たちの多くが、
南アフリカでは控えにまわる。ごく限られた出番しか与えられないことも十分ありえる。
しかし、そこで11人以外が11人と一緒に戦えることが、
おそらく日本という組織の強みであるはずだ。
岡田監督が口にする「日本らしいサッカー」の意味には、
そういう要素が含まれているのではないか。
神様ジーコには、それが見えていなかった。
そして4年前の代表チームは、レギュラーと控えがバラバラな状態だった。
結果は知ってのとおり。世界のトップと個人の力で伍して戦える者は一人もいない。
それが現実。しかし繰り返すと、個+個+個・・・の総和と、組織力はイコールではない。
組織という関係性の中で、個人の限界というものは変化する。
限界を拡げる土壌をもっているのが日本だ。おそらく、岡田監督は、そう読んでいるはず。
しょせん決まった正解などない。信じた道を行くだけ。
たんなる一ファンであるボクは、能活の起用でふっきれた。
心中覚悟で応援しよう。

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