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コーチだって育ちたいんだ!

我が川崎フロンターレの相馬直樹監督が解任された。
就任二年目のシーズンに入ったばかりなのに。
たしかに就任後の成績は、昨年11位、
今年も開幕から低迷中ではある。
だけど、相馬氏の件にかぎらず多くの監督解任劇には
合理性が欠けていると思う。
川崎についていえば、
圧倒的な攻撃力を支えたチョン・テセ、レナチーニョ、ヴィトール
らの相次ぐ移籍に、
長年のエースだったジュニーニョの衰え(今年は鹿島に移籍)、
そして守護神、川島も海外へ。
ここ2~3年で、チームの構造が大きく変わった。
たくさん点を取られても、それ以上に取り返して勝つという、
かつてのフロンターレの〝おもしろいサッカー”が、
曲がり角に来ていたことはファンなら誰もが知っている。
そんな矢先での監督就任だったのだ。
ボクは相馬氏に大きな非はないと思っている。
たしかにヨーロッパでも、こうした解任は珍しくない。
でも、だったら日本でもそれでいいのかと、球団には言いたい。
ヨーロッパのサッカー界には、
選手だけでなくコーチの人材も揃っている。
世界の多くのサッカー人にとって、
引退後の最高のキャリアは、
プレミア、セリエA、リーガ・エスパニョーラ、ブンデスリーガ・・・・・・での
コーチなのだから。
日本はサッカーの裾野を広げ、トップカテゴリーに至る層を厚くする途上だ。
サッカーをやったこともない球団首脳のおじさんたちって、
その育成の頂点はJリーグの選手だと勘違いしているのではないか。
とんでもない。世界に通用するコーチが、どれだけ日本にいる?
過去の代表監督の顔ぶれをみれば、それは明らかなことだろう。
ボクの好きな(レアルは好きじゃないが)
当代最高のコーチとされるモウリーニョだって、
最初からすごいコーチだったわけじゃない。
サッカーファンには知られた話だけど、
通訳として名コーチのもとで仕事をしながらコーチングを学んだことが、
現在のモウリーニョのスタイルのもとになっている。
たとえば、将来の日本のコーチとして期待される人たちを、
今ならザッケローニのそばに置いて学ばせるとか。
大金を使って海外から著名なコーチを引っ張ってくるのなら、
最低一人は、コーチ資質の高いと思われる人材を
アシスタントコーチとして起用することを条件にするとか。
いきなりトップカテゴリーでコーチをさせて、
結果がでなけりゃすぐにクビ・・・・・・というのは、
少なくとも日本サッカー界にとって良いことだとは思わない。
そして日本社会の良さをサッカーというグローバル競技に活かしていく上でも、
ボクは間違ったやり方だと思う。
ちょっと負けがこむとファンが騒ぎ、観客動員にもひびくから、
ひとまず監督の首をすげ替える。
そういうことを何の疑問ももたずにやっている球団経営者が、
けっこう安泰というのもおかしな話だ。
ボクは日本人のコーチが育ち、
世界に通用するコーチが続々と誕生するJリーグであってほしい。
今、海外のチームでヘッドコーチを務めているのは、
岡田武史前日本代表監督だけじゃないか。
そして相馬氏には、絶対めげないでほしい。
テレビ神奈川の「ファイト!フロンターレ」での解説ぶりは、
将来の〝知将”のポテンシャルを感じさせるものだった。
目先のことしか考えていない、
ボールも蹴れないおじいさんたちの評価など、
いつか蹴っ飛ばしてくれることを信じて。

レーゾンデートル=自分の存在理由をたどるワークショップ

~Beyond The Leadership~
ビジョンマッピング・ワークショップpart3
時間が経つのも忘れて夢中になる、
仕事なのか、遊びなのかさえわからないほど没頭している、
そんな、本領を発揮するためのエネルギーの源泉をたどるワークショップ
今回は、ビジョンマッピングの第一フェイズである
「レーゾンデートル=存在理由の探求」
に的を絞り、じっくりと
自分のなかにある‟価値観のWhy”を探求していきます。
詳細はこちらでご覧ください。
※パート1、パート2いずれかに御参加いただいた方は無料です。
●日時:2012年 5月26日 10時~17時45分
●会場:大橋会館 205会議室 (東京・池尻大橋)
●参加費:21000円
●ファシリテーター:吉田 典生
●主催:有限会社ドリームコーチ・ドットコム

吉田典生の思いつき、ワークショップ参加費無料、東北応援ツアー!?

ワークショップ(関東からの参加費無料)を兼ねた東北応援ツアーのお誘いです。
4月21日に、仙台で東北初開催となる
自分の強みを活かすビジョンの「発見力」、「実現力」を磨く
「ビジョンマッピング体験ワークショップin仙台」を開催します。
おかげさまで既に30名ほどの皆さまからお申込みをいただいています。
これからニュースリリースなど地元で発信するので、
さらに多くの皆さんに御参加いただけるのではないかと期待しています。
そこで・・・・・・、
東京、神奈川、など首都圏から、現地集合、現地解散方式で
東北応援団として参加していただける方を募集します。
瞬間的に思いついた私のアイデアでは・・・・・・
4月20日(金曜日)の夜に仙台東北で飲み食いして、
経済効果に貢献しながら復興についてダイアログ。
4月21日(土曜日)の午後から半日のビジョンマッピング(無料)に応援参加。
※ワークショップは午後からなので、20日の夜はなが~~~く遊べます)
終了後、時間のある方は(当日中に帰京できる範囲で)、地元仙台や東北各地から
ご参加いただく皆さんと懇親会。
東北応援団としてご参加いただける方は、
ぜひ下記までご連絡ください。
ちなみに、東京からボク以外の人が参加すれば‟ツアー‟と呼んでも嘘ではないと
思うので、最低催行人員1名です(笑)。
どうぞ思いつきで、お問合わせ、お申込みください!(ドタキャンもノープロブレム)
※あっ、交通・宿泊費は実費ですからね。
info@d-coach.com

アウディを手放して、見えてきたこと

ところで、3・11のあと、被災者ではない自分たちがどうしているか、
いろんな話をするけれど、
実際に「何かを変えた人」って、どのくらいいるんだろう?
という話が、先日、あるミーティングの場で出た。
抽象度の高い話はさておき、日常的な変化として・・・
ボクは、大好きなクルマを手放した。
運転がという意味でも、その個体自体がという意味でも、
大好きなクルマを。
なぜか、という理由は抽象度が高くなってU理論みたいな世界に行くので、
ここでは、省略する。
ただ、とにかく今は、
自分のアイデンティティにまとわりついているものを、
剥ぎとっていく、という作業が、とても大切ではないか、
という衝動が身体の中を駆け巡りつづけている。
自分の軸をもつ、ということと、
軸に付着している(アイデンティティと一体化しがちな)何かを、
切り離す。これが自分には必要だったのではないか。
クルマを近所のガリバーに売ったこと自体に意味があるというよりは、
これは自分をクリーニングするためのシンボリックな儀式だったのだと、
売って数日を経た今では感じている。
まだ若くて今よりずっと金がなかった頃、
雑誌のロードインプレッションに出てくるような「いいクルマ」を所有することは、
自分の憧れであり、ある意味、自己実現に近づいている証だと思っていた。
だからライターとして生計が立てられるようになった頃、
ちょっと無理して初めて新車を買った。
ブームになる前のプジョーだった。
この4年間乗ったアウディには、
ほとんど非の打ちどころがないくらい満足していた。
次へ、次へ、もっと上へ、さらに大きく、遠くへ、高く・・・。
30代入口の頃に抱いていた、ただ当時は原動力であればよかった価値観が、
「いいクルマ」というシンボルを通じて自分にこびりついていた。
乗っていたのは高級なアウディではなかったのだけど、
そのぶんさらに、次は・・・というのも何処かにあって、
クルマを相棒にした仕事や生活においては、
無駄だ無意味だとわかっていることと、ただ純粋に好きなこととが、
渾然一体となっていた。
クルマが悪いのではない、
ただ今は自分をリセットするべきときであり、
そのためには、ただ思うだけではダメで、
自分にとって極めてインパクトのある儀式が必要だったのだ。
手放す前、不便に感じるだろうなぁ~と、ものすごく思っていた。
めちゃくちゃさみしいだろうなぁ~とも思っていた。
欠落感がどのくらい続くだろう、とか。
渋谷まで電車で15分、品川まで16分、いずれも直通、
成田エクスプレスも停車する駅から徒歩30秒のところに事務所がありながら、
自宅だって、その駅から一つ目の駅が最寄りでありながら、
よく言うぜ、お前、って話だ。
しかし、だからこそ、アイデンティティに付着したもの・・・だったのだと思う。
そして、きっとこういうことが、社会全体にもある。
結果、手放す前の想像は、かなり外れた。
一抹のさみしさはあるものの、
どこに行くのも基本は電車というのも思ったほど悪くないし、
(そもそも通勤ラッシュに乗る必要性が少ないということもあるけれど)
自転車やウォーキングの機会が増えたのは、むしろ爽快だ。
今のところ、もっとも重要な学びは、
「絶対に必要」だと思っていることの大半は、「絶対」ではない、ということだ。
こんなささやかな、個人的な体験を通じて、いま未来からの声を聴いている。
セブンイレブンは、なぜ、朝の7時から夜の11時までじゃいけないの?
エアコンの温度を3度上げて、みんなホリエモンみたいな格好で働いて何がマイナス?
(これは個人的には、もとから抵抗がないけれど)
夜は暗いもんだっていう基本に帰るのはおかしいことなの?
とか、とか、とか。
ボクはアウディと別れて、大事なものを手にした。
なにも原始回帰を煽るつもりはないし、ラディカルな自然派になれるともなりたいとも思わない。
ただ、それぞれが、それぞれの人生の文脈において、「手放す」ということを、
ボクは応援したり、メッセージを投げかけたり、そのために仲間と協働する役割をもっている。
少なくとも、そうしたことが自分の使命と関係していると思っている。
大事なものとは、おそらく、そうした役割を次のフェイズに進めるための
エネルギーに関係することではないか、と感じる。
いまこの国において「将来のビジョン」を渇望する声が日増しに強まっているが、
あえて言いたい。時期尚早だ。
なぜなら、ほんとうにビジョンを描くならば、
絶対(らしきもの)を手放すという作業を、これから始めなければならないからだ。
ちなみにボクの今の愛車は、
4年前に最新型エンジンと4つのタイヤが付いたアウディを買ったときに
〝おまけ〟でもらった、
エンジンなし、ペダルと二つの小さなタイヤが付いた折り畳み式アウディ。
それは〝four rings〟マーク以外に何の共通項もない、
妻が勝手につけた通称〝アウディB3〟(Bはbicycleのb)である。
しかも息子のお古、という、おまけつきだ。
おまえの使い方が悪かったせいで、ガタガタじゃねえか。
さあ、そいつに乗って帰ろう。

被災地の復興策を「逆効果の応急処置」にしないために

Photo
(注)矢印の間にある「同」は「Aが上がれば(下がれば)Bも上がる(下がる)」因果関係、
矢印の間にある「逆」は「Aが上がれば(下がれば)Bは下がる(上がる)」因果関係を示す。
この震災が一つの時代の終わりを象徴していること、
それゆえに新たな始まりであること(そうありたいこと)を、
薄々か明確かはともかく、感じている人は多いと思う。
しかし終わりを始まりにつなげるためには、
この緊急事態であっても忘れてはならない過去からの課題がある。
それはGDPの2倍に膨らんだ日本の債務だ。
しかも税収より国債発行額が断然多い状況が続いている現実だ。
これが家庭だったら、
借金が年収の倍あるのに、
今なお収入よりたくさん金を使い続けているということだ。
そんな家庭を、まともだと思う人はいないだろう。
日本は、そういう「まともじゃない状況」が続く日常の中で、
歴史的な大災害に見舞われて、空前の大借金をせざるを得なくなっている。
図の青い矢印でつないだ循環は、
当面は避けられない補正予算と赤字国債の発行を、
それとつながる因果関係でとらえたものだ。
システム図に決まった正解はないけれど、
ここでは緊急性が高いことから出てくる「補正予算」を、
「合意形成(のしやすさ)」とつないでみた。
たとえば、
国民一人あたり10万円を復興のためにカンパしてもらって10兆円集めるより、
復興目的に特化して期間限定で消費税を20%にするより、
国債発行を前提に補正予算を組むほうが早い。
そのぶん復興は急ピッチで進む(もちろん、これは早く進める必要がある)けれど、
その結果さらに国の借金が続くことになる。
これはシステムダイナミクスでいう「逆効果の応急処置」そのものだ。
しばらくの間は問題は顕在化しないけれど、
いずれ今も深刻な財政赤字がいよいよ極限に近づいていく。
よく”財政赤字だいじょうぶ派”が挙げるのは、
国の借金を補って余りある国民の個人資産だ。
しかし昨年度並みの支出が続くと、2014年にはついに国の借金額は
国民資産の総額を超えてしまう。
おそらくそうなる前に、
既に世界から危ぶまれ始めている日本国債の信用は落ちるだろう。
つまり不可欠な緊急措置としての財政支出が常態化すると、
世界が日本そのものを危険視するようになる(原発ではなく国自体を)。
それが円の価値を下げ、国債暴落のリスクを高める・・・という
国家破綻の流れを生む因果を考えたのが茶色の矢印。
他方、国が復興を背負うのは一見当たり前のようで、
地方分権に逆行する国家依存を強めてしまう。
これも緊急対応としてはやむを得ないが、
常態化すれば被災地域の自立が阻まれ、
借金漬けの国がますます重荷を背負うことになる。
これが黄色の矢印で示した「持続しない救済ループ」だ。
茶色の矢印でつないだ因果関係によって
青い矢印でつないだ「応急処置」が逆効果になる前に、
茶色の矢印の流れを好循環へと反転させなければならない。
「補正予算&赤字国債」が増えると「財政赤字」も増えるけど、
この因果は減るほうにも正の関係を示す。
つまり「補正予算&赤字国債」が減れば「財政赤字」も減る(方向に進む)。
それが世界の日本に対する復興への懸念を期待に変える契機となれば、
もともと世界有数の経済規模と、
社会的な安定性およびインフラをもつ日本の底力が生きてくる。
(これが茶色の矢印が望ましい流れに反転していくイメージ)
世界から新しい日本の創造に向けて人・モノ・金・情報が集まる。
国家の危機を乗り越えて新しいビジョンに向かう国民の意志も力強いものになる。
こうした流れで「補正予算&赤字国債」への依存を減らす因果に反転させることで、
茶色で示した「国家破綻ループ」は「国家創造ループ」に変わる。
「補正予算&赤字国債」減少の流れは、
黄色い矢印の「持続しない救済ループ」にも影響を与える。
国の借金頼みから脱して「地方の自活力」が高まることは、
「持続性のある発展」の可能性を高める。
その流れが顕在化するほど、国の借金への依存はさらに低くなるだろう。
こうして「持続しない救済ループ」は、
地方主権を基本とする「持続する発展ループ」に変わる。
逆効果の応急処置が作動しはじめる前に、
中長期的な資金確保のビジョンを立てて動き出さなければならない。
そうしないと被災地を復興させるために日本が没落し、
けっきょく被災地の復興が頓挫することになる。
ほんとうの被災地復興は、
日本の再生と表裏一体であることを忘れてはいけないと思う。
その意味でもわれわれは、被災した多くの人々と運命共同体なのであり、
同じ問題の中を生きている細胞の一つ一つなのだ。