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KIBOWという支援

「この国には今、希望だけがある」・・・震災直後だったと思う。
村上龍が「ニューヨークタイムズ」(もしかするとワシントンポスト)に
寄稿した一文。
かつて彼が『希望の国のエクソダス』で書いた、
< この国には希望だけがない >
を意識したレトリックであったことは言うまでもない。
昨日、『KIBOWproject』を取り仕切る梶屋拓郎さんにお会いした。
このプロジェクトは東北各地の経営者や
志の高い“セルフリーダーシップ”を備えた人々をつなぎ、
対話を通じて東北の希望を具現化していこう・・・というものだ。
各地で対話の場をつくると、「また開催してほしい」という声が殺到するそう。
被災地に具体的な何かを提供する活動はたくさんあるけど、
KIBOWは現地の人々が立ちあがり、未来を切り拓く孵化機能を意図している。
ボクなりに言い換えると、
「あなたは何ができますか?」と問いかけ、
それについての一人ひとりの答えをつなぎ合わせ、
希望に満ちた未来を出現させるための行動を促す組織である。
人は平穏無事な社会で生きているから「幸せ」とは限らない。
たとえ困難な状況にあっても、
努力すれば未来がよくなっていくと信じられるから「幸せ」なのだ。
そう信じられると、仕事にも気持がはいり、「仕合わせ」になる。
そして、
その未来を共創する上での自己のレーゾンデートル=存在理由が、
「仕合わせ」で「幸せ」なBeingをもたらすと、ボクは確信している。
力のある者、資源を有する者が、
どれほど支援の手を差しのべても、
その相手がレーゾンデートルに近づくことはできない。
最低限、しっかりと自分の足で立って生きていける状態になったら、
共創のための役割を問い、未来への貢献を促すべきだ。
KIBOWは、それをやっている。
だから志のある人々が集まってくるのだと思う。
真実を覆い隠したまま、
ごく短い時間軸でのみとらえた「危機」を煽り、
なし崩し的に原発再稼働に走る日本。
しかし、ひたすら政治を批判した後の展開を、
もう何年もの間、私たちは学習してきたはずだ。
だから一人ひとりが、自分に対して、
「何ができるか」を問い続けたい。国に、地域に、職場に、愛する者に。
真のリーダーは、古い仕組みのなかで「選出」されることはない。
今この国に、JFKはいないのだ。