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カテゴリー: 行動の最適化 (Page 1 of 3)

I feel なんか・・・、

大阪なおみちゃんの、I feel なんか・・・、ドキドキ。ってセリフで閃きました。これ、感情知能(EQ)のトレーニングに使える!

EQの出発点である自己認識の大切な要素に、「感情リテラシー」があります。感情に関する語彙力を鍛え、微細な感情までを言語化する能力です。

言語化を意識することで理性を司る前頭葉に働きかけ、言葉よりも先に生まれる感情に呑み込まれてしまうのを防ぎます。そして適切な行動をもたらすきっかけにもなります。know yourself(自己認識)をchoose your self(自己管理)、さらにgive yourself(行動)へとつなぐのです。

ではエクササイズの例をひとつ。

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関係性が痛みや苦しみを和らげる

親しい人と一緒にいると、物事を困難に感じる度合いが少ない・・・。そんな研究があります。

坂道の麓で親しい人と一緒にいる人は、一人でいる人や親しくない人と一緒の人にくらべて、坂の傾斜角度を低く見積もるのです。

(サイモン・シュナル、ケンブリッジ大学)

同じような研究で、痛みの度合いや階段の数などの程度も、親しい人と一緒だと低く見積もられたり、脅威反応が和らぐことが検証されています。

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「ぐるなび」評価のばらつきから学ぶコーチングの盲点

同じ店なのに「ぐるなび」で1をつける人と4をつける人がいるのはなぜ?
行動経済学の大家であるダニエル・カーネマンの言を借りると、「人は見たものがすべて」・・・という判断の単純化が背景にありそうです。
物事の判断や意思決定の際、認知機能の働きを省力化するために「見たもの」「聞いたこと」から、できるだけ早く結論を導き出そうとするのです。(ヒューリスティックス:簡略化されたプロセスを経て結論を得る方法)

あまり食欲のないときにビジネスランチで食べたイタリアンと、絶好調の日に気のおけない友人と食べたイタリアンでは、同じ店、同じメニューでも違いますよね。それに、すべてのメニューを検証するなんてことを、「ぐるなび」の投稿者はしない。

こんな場面を想像してください。

大阪への出張。ホテルにチェックインするまえにコンビニに寄ったらレジの店員が外国人で、ホテルのフロントにも外国人のスタッフがいて、荷物を置いて飲みに出かけたミナミの繁華街には外国人客があふれている。

待ち合わせた地元の友人に、「いやあ大阪は〇〇の人たちばっかりだね・・・」

これも「人は見たものがすべて」の一例でしょう。たしかに従来に比べてアジアを中心とする外国人観光客、労働者が増えています。「外国人が増えている」のような典型例を目の当たりにすると、「やっぱりそうだ」と過大評価しやすくなります。
感覚的に「増えている」という固有の体験が「あふれている」という認識に一般化されていますが、それじゃあ大阪の街はバンコクや上海、シンガポールと比べてどうか。

発信力の高い人のヒューリスティックスにもとづく一般化されたメッセージは、多くのフォロワーの”聞いたことがすべて”につながるかもしれません。

概ねそうだよね・・・で済む世間話ならいいけれど、複雑な要素を考慮して正しい意思決定を下したい場面では、そうはいきません。「見たものがすべて」になっていることへの気づきと、「見えていないこと」を探求するオープンな心理的、物理的スペースが必要になります。

次のイラストは、コーチングにおける対話の視座をクルマのライトに例えたものです。ロービームが照らし出しているのは、「私の課題は、なんとか営業の月次目標法を達成することです」といった目の前にあるテーマです。あるいは、「さいきん自分の方向性が見えなくなって、全然やる気がわきません」といった今この瞬間にある感覚、「もう期待していた部下の〇〇さんがまったくダメで、意思疎通がはかれていません」といった悩み、さらには「そうか、これをすればいいんだと確信できました。すごくスッキリしました!」といった感情。
一方のハイビームは、前述したような語られている主題の背景にある”見えていないこと”に注意を広げるものです。
「それがほんとうのテーマ?」と問い直すことや、「全然やる気がわかないというのは1日ずっとということ?そうでもない時間はどう?」のように、クライアントの注意を意図的に広げるということ。

ある主題を選んで対話をすれば、それに関係することが重要で、今すぐ着手して結果を出そうと動機づけられるかもしれません。一定のスキルレベルに達しているコーチがセッションを行うと、その可能性が高くなります。

たとえば、ビジョンを明確化してアクションを促すためのスキルはたくさんあります。ときにコーチはスキルを使ってクライアントの感覚に訴え、直感を刺激して”その気”にさせます。そのコーチングにおいて「見たものがすべて」のクライアントは、やる気を高めてくれたコーチに感謝するかもしれません。

しかしスキル先行のコーチングは、ヒューリスティックスを加速させている可能性もあります。人は放っておけば認知機能を省力化させるので(カーネマンは、これを「システム1」とか「fast thinking」と呼んでいる)、コーチがそのことについて自覚的であることが重要です。(認知機能を省力化せず論理を導き出すことを「システム2」「slow thinking」と呼んでいる)

あなたがあることを考えているとき、人生においてそのこと以上に重要なことは存在しない(『ファスト&スロー』ダニエル・カーネマン著 村井章子訳 早川書房 ※上下巻あり)これをカーネマンは、焦点錯覚と呼んでいます。

もとよりコーチングのスキルが、焦点錯覚を促すものであってはなりません。

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マインド、ビジョン、ロール(役割)、アクション・・・4つの最適化をはかるZOOMでのオンラインプログラムをスタートします。パート1のテーマはマインドの最適化 9/29 10/13 いずれも AM11:00-PM12:30【マインドフルネス×EQ】

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コーチングの新しい扉を開く
認知神経科学とEQ、マインドフルネスを統合したプロコーチ育成プログラム
MBCC(マインドフルネス・ベースド・コーチ・キャンプ)第6期基礎コースは残席わずかです

主観を排除したフィードバックの大切さについて

ジェット旅客機が空の上を自動航行できるのは、フィードバック機能が働いているからです。制御系の操作(入力)に対して気流などの影響を受けながら飛ぶ旅客機が、入力に沿った結果(出力)となっているかの情報を制御系に戻す。これが電子工学におけるフィードバックの意味合いになります。

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運命を分けた集団を形成する力

ホモサピエンスが生き残ったのは集団を形成する能力。週末に観たNHKスペシャルの再放送『人類の誕生』から図表をつくってみました。

長きにわたって地球上で共存していたネアンデルタールとホモサピエンス。体力ではホモサピエンスを圧倒し、頭脳も遜色なかったネアンデルタールが滅んだ要因のひとつとして、家族単位の小さな集団しか形成できなかったことが挙げられていました。

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皮膚を温めるだけで人にやさしくなれる

『典生人語』の刷新を勝手に記念して、おススメ本を紹介します。

写真のとおり気に入りすぎて付箋貼りすぎなこの本。『人は皮膚から癒される』(山口創 著 草思社 税別1300円)

身体論やボディワークの観点から大変勉強になります。私たちが主宰するMBCC(マインドフルネス・ベースド・コーチ・キャンプ)は身体へのアプローチを探求しているので、受講生のみなさんやプログラムに関心のある方には、大推薦したい1冊です。

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成果を上げても成長しているとはかぎらない

独裁化の過程には、独裁者となる人物が特別視されるような成果があります。

北朝鮮でも金日成の時代には食料の配給体制などが一定の成果を上げ、巧みにオブラートに包まれた恐怖政治が機能していました。

日大アメフト部の内田体制や、内田が従事した篠竹幹夫の独裁も、常勝集団をつくるという成果を上げているからこそ、生成されてきたものだと思います。

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なぜ4年に一度のW杯が“最終目標”なのか?

この原稿を書いている現時点では、サッカーW杯ロシア大会の日本代表の発表直前です。

サッカー大好きな私ですが、誰も言わないのが不思議な問いがひとつあります。

なぜ4年に一度のW杯が「いつも」最終目標になるのか。

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芽を伸ばすための360度コーチング

マネジメント行動についての自己評価が下がり、他者(上司や部下)の評価が上がった事例を、過日の当ブログに書きました。で、他の2名は・・・というところで話を終えたので、今回はそれについて書きます。

「意識的に実践しているつもりだ」という本人の認識は、コーチングで主な課題にした項目の大半でポジティブな有意差をもたらしました。簡単に言えば、本人の「できている(やっている)」という認識が、プロジェクト前に比べて上がっていたのです。ただ、上司や部下の評価がそれに伴って同じように上がっているわけではありませんでした。

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自己認識が高まると自己評価が下がる?

クライアント企業の次世代幹部育成プロジェクトに半年間取り組みました。

コーチングした4名のうち2名に共通していたのが、主要な開発課題の多くで自己評価が下がっていたこと。

その一方で、同じ項目について現経営陣と部下からの評価は上昇していました。

 

その結果、コーチングに着手するまえの事前調査で開きの大きかった自他の認識が、事後調査ではほぼ一致してきたのです。

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コーチングからコーチングカルチャーへのシフトを

企業でコーチングを成功させるには、コーチングをするという発想ではなく、コーチングカルチャーをつくるという発想が大事。

先日、米国に8社しかない創業200年超の老舗企業の一つであるWiley社(NY証券取引市場上場)のジェフリー・シュガーマン副社長を迎えての『アセスメントフォーラム2015』(HRDグループ主催)に登壇しました。

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ハードスキルのコーチングとソフトスキルのコーチング

経営者や幹部をコーチするときも、あくまで個人のパフォーマンス支援が
基軸になるケースがあります。他方、最初から組織パフォーマンスが主要テーマになることが多いのも確かです。

これらの要素は複雑に絡み合ってきます。しかしビジネスリーダーのコンピテンシーを、いったん次のように分けてみてはどうでしょう。

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