先生が質問して生徒が正解を考え、答える。こうやって進んでいくインタラクティブな授業は、ほんとうにインタラクティブなのか?アメリカの授業って日本よりずっとインタラクティブでいいなと、留学経験のない私は昔からずっと思っていました。しかし先生が知っている(期待している)答えを考えるより、生徒が自分たちの関心に沿って質問をみつけるほうが、ずっと主体的な学びになっていく。

これがダン・ロスステインさんとルース・サンタナさんが20年間にわたって研究、実践してきた”たった一つを変える”授業です。そう、先生が質問をするのではなく、生徒が質問をつくりだす。

子どもは4歳の時、人生でいちばん問いを発するという研究があります。読み書きソロバンの知識が増えるにつれ、問いを発する回数は減っていきます。

そしてなにより興味深いのは、問いの減少と学ぶ意欲の減少が相関していること。人は知識を蓄えるほど、その知識を使ってさらに学ぼうとするのではなく、学ぶエネルギーが落ちていくようです。

これまで通りにいかない時代を生きていくうえで、極めて重要な示唆がここにあるのではないでしょうか。

ダンさんとルースさんはQFT(Question Formulation Technique)という質問づくりの定式を通して、人間の知性を解き放つために必要な3つの思考力を養うプログラムを伝えています。

それは、

・発散思考・・・多様なアイディアを考え出し、幅広く創造的に考えられる能力。

・収束思考・・・答えや結論に向けて、情報やアイディアを分析したり、統合したりする能力。

・メタ認知思考・・・自分が考えたことや学んだことについて振り返る能力。

 

アメリカの小学校における授業の変革から始まったプログラムは、医師と患者のコミュニケーション、民主主義への参画を促す地域でのコミュニケーションなど、多方面の学びに広がっています。

教育関係者のワークショップに企業人が参加するケースもアメリカでは多く、さいきんは企業でも注目されています。

そして日本で初めて、ビジネスパーソンを対象にしたQFTを開催します。深くて実践的、ワークショップが終わったらすぐに職場で試せる内容です。昨年からわれわれMBCCチームが何度もトライし、その可能性を確信しているプログラム。閃いた方は、決まっている予定を変更してでも、参加していただく価値があると思っています⤴^^。