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月別: 2018年10月

親の共感とフィードバックが子供の認知機能を育む

親がそばに寄り添って応援してあげることが、幼児の認知処理に影響を与える・・・簡単に言えば、親の応援は知育を促す。日本の研究者による世界初の報告が、Social Neuroscience電子版10月9日号に掲載されています。※発表者:開 一夫(東京大学大学院総合文化研究科教授)、川本大史(中部大学人文学部心理学科講師)

この研究では5歳児21名を被験者にして幼児の興味が持続するよう工夫した認知課題を行わせ、成功と不成功の認知処理ができるかを実験しました。その結果、親が隣で応援しながら課題に取り組むと、成功と失敗を区別することができたそうです。ところが幼児が一人で取り組む場合、これらの区別ができなかったのです。

さらに親がそばにいる子は、成功したときの心理的報酬が高まっていることもわかりました。これは事象関連電位(脳波の一種)を測定することからわかったもので、「親の応援が成功に対する報酬陽性電位の振幅を大きくすることで、幼児は成功・失敗を区別して処理できるようになることが明らかとなった」としています。

この研究はまだ始まったばかりで、親の応援という社会的報酬とはべつに、お金やモノ(物理的報酬)を用いた場合はどうか、単に応援と言っても親の資質や他のさまざまな環境要因、親以外の大人が関わった場合はどうかなど、探求課題がたくさんあります。

しかし親による適切な寄り添いが認知機能を育むことの一端が見えたのは、家庭の在り方、ひいてはワーク・ライフ・バランスの在り方を問う貴重なヒントになると思われます。

昨今、家庭の経済格差が子どもの学力格差に反映されること、そこから格差の強化スパイラルが生まれてくることが懸念されています。たしかに経済的な側面からも対処していく必要があるけれど、「親子の関わり方を見直すこと」は、もっと早く着手できることかもしれません。

親がどんなふうに子どもに寄り添い、どんなフィードバックを与えることがポジティブな影響を及ぼすか。私たちも実践家の立場から、コーチングや共感コミュニケーションを通して可能性を探っていきたいと思います。

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共感コミュニケーション~マインドフルな面談が会社を変える~

講師:吉田典生、西村慶子

12月4日(火)19:00-21:00 @KANDAI MIRISE(関西大学梅田キャンパス)にて開催

ビジョンを力強く語るリーダーの危険性と共感力

外から見ると素晴らしいビジョンをもった”すごいリーダー”だけど、内部の人に話を聴くと評判が悪い。そんな経営者けっして少なくありません。環境保全や地域問題の解決など私欲を超えた社会的ビジョンと事業内容の関連性が見えれば、経営者の語るビジョンはメディア受けがよいでしょう。優秀な人材を引き寄せるリクルーティング効果も高いでしょう。

理想のためには社会の秩序にも挑み、自らルールをつくりだす革新的なリーダーは情熱に溢れ、あくなきチャレンジ精神で大きな壁に挑みつづけます。

感情的知能(EQ)の要素を分解してみると、おそらく内発的な動機が高いはずです。そしてEQの研究によると、ノーブルゴールを追求する能力(日常のさまざまな物事を選択する意思決定を、より大きな社会的使命とつなげていく能力)と内発的動機には、比較的高い相関があります。

いいこと尽くめのようですが、ここに「他者に対する共感」が加わってこないと、目的達成のために人を踏み台にするような暴君になる危険性があります。さらにEQの研究からみていくと、共感力という他者と関わるうえでの能力は、自己認識や自己管理に関わる能力との相関が特に高くはないのです。つまり共感力については、”独自に意図的に開発しなければならない”と考えるほうが妥当です。

禅に傾倒してマインドフルネスを象徴するビジネスリーダーとも言われるスティーブ・ジョブズが、ビジョナリーで高い志と意欲を持っていたことを疑う人は稀でしょう。しかし他方で、嫌われ、変人と言われてきたことも周知の事実。ここからも共感力という能力の独自性がうかがい知れるような気がします。

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12月4日(火)19:00-21:00 @関西大学 梅田キャンパス

共感コミュニケーション~マインドフルな面談が会社を変える~

 

11月2(金),11月14日(水) いずれも21:00-22:30

ZOOMセッション【ビジョンの最適化】~私の仕事とSDGs パート1&2~

ビジョンの最適化~私の仕事とSDGs パート1&パート2

マインドフルネス的じゃない感情ラベリングの効果

Vector illustration of Shocking businessman holding the head

ストレスを感じた瞬間、「胃がキリキリしているぞ」「胸がムカムカと発火しているみたいだ」といったように、身体に生じていることを言語化することで、ストレス緩和とネガティブ感情の制御につながる、という研究は以前から多くあります。

こうした方法を感情(情動)のラベリングとか実況中継と呼び、マインドフルネスのセミナーでも紹介されます。ただこの方法は、そもそも当事者がマインドフルネスであること(今この瞬間に注意を置いていること)が前提なので、「瞑想はしたくないけど、ストレスマネジメントにこれだけやる」というわけにはいきません。

さらにもう一つ、ラベリングの壁があります。それは身体反応である情動を的確に言語化するには、相応の語彙が必要だということです。EQ(感情的知能)のトレーニングをしてみるとわかりますが、感情を言葉で表すことが難しいと感じる人は多いのです。

そこでラベリングのハードルを下げる方法として、あらかじめ用意された感情ラベルの選択肢から選ぶことで、多くの人が簡単に感情を制御できる可能性が研究で報告されています。(Anual Letters of Clinical Psychology in Shinshu 117NO.16 p39-49)

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