この原稿を書いている現時点では、サッカーW杯ロシア大会の日本代表の発表直前です。

サッカー大好きな私ですが、誰も言わないのが不思議な問いがひとつあります。

なぜ4年に一度のW杯が「いつも」最終目標になるのか。

日本サッカーの歴史と地力を世界の強豪国と比べたとき、4年で目覚ましい成果を出せると本気で考えている人がどのくらいいるのだろう。

そりゃあ運にも左右される勝負だから、かつての“マイアミの奇跡”みたいなことが起こる可能性はあります。しかしそれと本当のサッカー強国になることは別の話です。

もしもW杯を育成プロセスにして12年後くらいに(3大会先のW杯)ゴール設定したら、代表チーム作りはどう変わるだろう? 30年先をゴールに置いたら?

W杯の結果がJリーグの観客動員に影響するという前提が、4年に一度のゴール設定が繰り返される一因でしょう。ふだんサッカーを観ない人もW杯には注目するので、この機会にファンのすそ野拡大を図りたいという。

でも、4年に一度の最終目標によって、日本サッカーが失っているものがあるとしたら、それは何だろう。

いっけん最重要に思える身近なゴールは、追求していきたい未来に進むための標です。だからgoal=目標と呼びます。その先にある向かうべき方向をpurpose=目的と呼びます。

日本サッカーも企業も、いま本当に問うべきは後者だと思うのです。