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やる気の源にアクセスする、たったひとつの問い

先日、出張先の職場にインターン生が来ていて、ランチを一緒にしながら就活の”自己分析”の話になりました。

「たいへんですぅ~」という彼女に、「そんなの、できっこないよ」「ここにいる大人だってわかってないんだから」と、本音で返す私。未だにそんなこと、やらせてんだねえ・・・と嘆いてみたものの、厳しい就活戦線を控えた彼女にしてみれば、切実な問題です。

私が昔、就職情報誌の編集記者をしていた頃には、自己分析という苦しい作業の手助けになればと策を弄していたものでした。そして記事を書いている自分も苦しくなってくるという矛盾・・・。

あの当時よりは視野が広がった今なら言えることは、頭で考えてもやっぱり分からない、ということ。ごめんね、かえって苦しませてしまった昔の読者のみなさん。ただし、それは顕在意識を働かせている状態では行き詰まる、という意味です。

考えるスイッチをオフにして、無意識領域に眠っている情報にアクセスすれば、ヒントが浮かんできます。そんなことどうやってするの? そこで”問い”が役に立つのです。

考えるなと言っても人間は考えてしまうものだから、無理なことは言いません。マインドフルネスでしょ?と言うツッコミが聞こえてきますが、それもいったん保留しておきましょう。私が10年くらいずっと、動機の源を探るワークで使っている問い。それは、

時間が経つのも忘れて熱中できることは何?

という問いです。

挙げられるかぎり思いつくことをリストアップしていきます。本当に好きなことには身体が勝手に動き出す。頭じゃない。好きこそものの上手なれで、そこには自分を輝かせるヒントがある。

なんて言ったり書いたりすると、マージャン、競馬、酒・・・とか挙がってきたらどうすんの?と聞かれます。ご心配無用、挙がってきます。

そこで私がとっても好きな、ジョージ・ルーカスの「幸せ」についての話を紹介します。

彼は幸せには2種類あると言っています。ひとつはPleasureで、もうひとつはJoyです。

マージャンや競馬や酒、あるいはブランド品の購入、贅沢三昧の暮らしなどはPleasureです。中毒性が高く、追いかけると際限がありません。私の場合で言うと、かつて初めてドイツ製高級車を買ったときはめちゃめちゃうれしかったけど、新車を引き取りに行ったディーラーで、隣に並んでいたもっと高価なスポーツカーに色目を使っていたものです。次はこれ欲しいな・・・と、欲望の塊なバブル世代。そして一か月もすると、ワクワクなんてどっかへ飛んでいってしまうのです。

JoyはPleasureのように刺激的ではなく、じんわり、ほのぼの、ひっそり、しみじみ、という感じ。たとえばコーチングという仕事をしていて、クライアントが難題を切り抜ける突破口を見つけたときの喜びは、何度味わっても飽きることがありません。ドイツ製高級車を買ったときのような瞬間風速70メートル的なものではなく、大地を撫で続けるそよ風のようなもの。

あなたのPleasure体験は何で、Joy体験は何なのか。それを棚卸していきます。たくさん挙げていくと、はっきりわかってくることがあります。Pleasureは「自分が得る」というベクトルが強く出ていて、Joyは「自分を捧げる」というベクトル。どんなに大変でも子育てに幸せを感じるというのは、まさにJoyの真髄でしょう。子どもをクルマのなかに寝かせたままパチンコに熱中するのは、利己的Pleasureそのものですね。

時間が経つのも忘れて熱中できることは何?

Joyの経験を思い出してみること。就活に挑む学生もさることながら、迎え入れる大人たちにこそ大切なことではないでしょうか。

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9月2日に「OS21」というプログラムとマインドフルネスを融合させたコラボレーションのセミナーを開催します。
【マインドフルネス×OS21 ~ セルフリーダーシップを磨く~】

OSはコンピュータの基本ソフト(Operating System)からとったもので、人が生涯で学ぶさまざまな要素の基盤となる大事な柱を体系化したもの。MOTIVATION(動機の源)、DIVERSITY(多様性)、COGNITION(認知)、DIALOGUE(対話)、REFLECTION(リフレクション)、そして他者に向けてこれらのOSを育むNURTURE(育成)―― から構成されています。

ここでルーカスの言葉も引き合いに出しながら書いたこととも、とっても重なり合ってくる内容です。何を学ぶかを決めるまえに、学びの在り方そのものを鍛え上げていく。私はこのコンセプトにとても共感しています。ぜひ、皆さんご参加ください。

os21