何回かに分けて、下記資料をもとにリーダーシップ開発について探っていきたいと思います。

『TOP10  LEADERSHIP TIPS FOR FIRST TIME MANAGERS』 ―
出典:Profiles International

【新任管理職のためのリーダーシップ10のヒント】

  1. 自分自身を開発する・・・エモーショナルインテリジェンスとリーダーシップ
  2. 良き模範となる・・・人々がついていきたいと思うリーダーになる
  3. コミュニケーションが鍵・・・チームのサポートを得て、明確な指示を送る
  4. あなたのチームを助ける・・・〝ビッグピクチャー〟を見せる
  5. フィードバックを奨励する・・・実際に〝オープンドア・ポリシー〟で
  6. 過小評価をしない・・・承認の力
  7. 決断力があること
  8. 継続的な学習と開発の環境を創造する
  9. プロフェッショナルとしての指導を行なう
  10. 忍耐強くあること

 

1.自分自身を開発する

ここでは、EI(エモーショナルインテリジェンス)が卓越したリーダーシップに欠かせないことが述べられており、これはまさに今日のリーダーシップ、そしてマインドフルリーダーシップの焦点となっているテーマです。

とても有能で意欲的な人材が、優れたアイデアや分析的な思考だけで偉大なリーダーになるわけではないことは確実。そしてリーダーシップにおいては、高いIQよりもエモーショナルインテリジェンスが重要であることが指摘されています。
今日、EIは極めて有名な論点となっており、無数の人々のリーダーシップに関する理解と開発を助けていることも。

また、IQはトップリーダーとして職務遂行するのに必要な専門性や科学的知識の基盤となるものを、下層の職務遂行に必要な基盤と区別するには有効であることが述べられています。それに対してEIは、一定の要求水準をクリアしたリーダー層の人々が、卓越したリーダーとなるか否かにおいて、重要な要素になるとされます。

ところで、このEIが開発可能であることが明らかになったのは、生きている人間の脳解析が可能になってきた1990年代に入ってからのこと。それにも関連してくる言及が、次のTIPS2にも出てきます。

2.良き模範となる

リーダーシップは「生まれ持ったもの」か「後天的に教育できるものか」という長きにわたる議論について、今日の研究者たちによる多数派意見は、リーダーシップの源泉は遺伝的なものを越えたところにある(それだけでは語れない)ということ。

仕事における経験、特に修羅場を乗り越えた体験、適切な教育機会、良き模範やメンターの存在など、さまざまな要素が伴って、リーダーシップが育まれるとされています。いわゆる〝天性のリーダーシップ〟を認めないわけではないけれど、より多くの外部的な要素が関わってくるのです。

だとすると、それらの経験や教育機会のなかにEIの開発を意図的にデザインしていくことで、全社的な、あるいは社会全体においての、リーダーシップの底上げは可能になるということでしょう。

リーダーに欠けているのは、能力(それ自体)よりも、リーダーシップの開発が無視されてきたことへの反省である・・・とも書かれていますが、個人的には「特に、科学的考察にもとづくリーダーシップ開発への視点が欠けていた」と、付け加えたいところです。

〝天性のリーダーシップ〟なるものを備えて生まれてきたか否かに関わらず、人々がついて行きたいと望むようなリーダーになることができる・・・少なくとも、その可能性は開かれているというのが、ここでの結論です。


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