Coach to Organically Optimize

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”偉くなった人”が嫌われる神経科学的な理由

なぜ人間は他者の気持ちをわかろうとしたり、実際に分かり合うことができるのか。

そこにはオキシトシンという神経化学物質が関係している、という論文が、DHBR(2019年12月号)に出ています。

人間の前頭前野には、他の動物に比べて高密度にオキシトシンの受容体が存在しているそうです。脳からオキシトシンが分泌されるときに、人間の共感力は高まることが明らかになっています。

またオキシトシンは、知らない人々に囲まれているときの不安を緩和したり、協力して助け合うことを促す作用もあるそうです。さらに、意欲を喚起する化学物質、ドーパミンの調整にも関わっているとのこと。

しかし一方で、社会的なつながりを拒まれるような事態が起きたとき、その経験は「社会的苦痛」として、脳の痛みに関連する領域で処理されます。例えば上司に威圧的な態度をとられ、強権発動の恐怖政治のなかで働いている状況。そこではストレスによってオキシトシンが分泌されにくくなり、結果として協力関係をつくることへの意欲が低下する悪循環を招きます。

そこでもう一つ、Paul J . Zak教授(クレアモント大学院大学 神経経済学研究センター創設所長)による論文で注目したいのが、「テストステロン」というホルモン物質の働きです。男性ホルモンの一種であるテストステロンの値が高いと、”自分は世間で高く評価されていると”「脳は判断する」そうです。そんなつもりじゃないと言っても、脳内物質の働きによる思考のメカニズムを否定することはできません。

スポーツでの勝利やビジネスの成功などによって大きな注目を集めた人は、少なくとも「そうなりやすい」・・・危険水域にある、ということを理解しておく必要があります。

ポジションマネジメントから離れたところで、CEOがエグゼクティブコーチングを定期的に受けることの価値は、こうした観点ひとつとっても理解できるのではないでしょうか。

コーチングは成功するために、幸せになるために役立てるものとも言えるけれど、成功した後、幸せを満喫している人生において、自己像の肥大化を制御するセルフマネジメントにも有用なのです。

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12月3日(火)大阪、5日(木)東京で連続開催

マインドフルネスの在り方を通して深化するコーチング。その背景にある人間の「注意力」と「感情」に焦点を当てながら、コーチングとマインドフルコーチング基本を体験していただきます。

マインドフルコーチング~注意と感情の科学~

 

認定付与ビジネスは絶対にしない

MBCC(マインドフルネス・ベースド・コーチ・キャンプ)が、国際コーチ連盟からACTPの承認を受けました。これまでも承認されていたのですが、これは言わば”格上げ”で、プログラム自体がトータルに承認されたことになります。

受講生側から見た大事なポイントは、認定取得に至るプロセス(承認機関であるICFとやりとり)が簡略化されることです。簡単に認定が取得できるという意味ではなく、MBCCのなかで厳正な審査が行われ、グローバルの共通基準を満たすことが示される・・・という信頼を得たという意味です。

さて、私たち主催者から見た大事なポイントは、ほんとうに我々の内部においてICFが掲げる以上の基準でトレーニングを行い、コーチとしての在り方と技能の審査を行い続けることができるか、です。

もちろん、”イエス”以外の答えはあり得ません。これは実際には相当な覚悟が必要です。受講生の認定取得が受講目的になってしまい、そのニーズに応える認定付与がビジネスの売り物になったとき、コーチングは死ぬからです。

ICFのグローバルな認定は、自動車の運転に置き換えれば運転免許だと私たちは位置づけています。F1やWRCのドライバーでも、サンデードライバーやペーパードライバーでも、運転免許は運転免許です。

しかし究極の世界にはスーパーライセンスがあります。MBCCはそこに基準を置いてアップデートしつづけていきます。

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MBCCを2時間で体験する『マインドフルコーチング入門』

大阪:7月11日(木)@関西大学梅田キャンパス

東京:7月25日(木) @ビジョンセンター永田町

マインドワンダリングの大切さについての探求

心がさまよっている状態をマインドワンダリングと呼びます。マインドフルネスの反対を「マインドレスネス」と呼ぶよりも、感覚的にはこちらのほうがピンときますね。

神経科学においては、この心がさまよっている状態にある脳のことをデフォルトモード、その状態では脳のあちこちが繋がって活動しているので“ネットワーク”という言葉を加え、DMN(デフォルトモード・ネットワーク)と呼びます。

“デフォルト”といえばテクノロジーの分野では、初期設定とか標準設定という意味ですよね。そこから考えると、脳はあれこれとマインドワンダリングしている状態が標準、ということになります。

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自分がサイコパスだとわかった神経科学者の探求

 

サイコパスの研究をしていたら、自分の脳がそれに当てはまってしまった神経科学者。診断機器の異常を疑うも(残念ながら)問題なし。しかも彼の母親からは、父方の祖先に7人の殺人者がいることをカミングアウトされる始末。

 

映画のシナリオだったら嘘くさいと思うかもしれませんが、これが実在する科学者の実話なのだから、まさに“真実は小説より奇なり”です。

その人ジェームズ・ファロン(カリフォルニア大学アーバイン校名誉教授)は、もちろん実際に殺人を犯してはいません。仕事で成功し、幸福な家庭をもっています。これまでの脳の研究は、信ぴょう性の低いものなのか??

 

サイコパスは共感性の低さ、自制心の欠如、大胆さなどに関連する先天的なパーソナリティ障害とされています。しかしファロン氏は自分が犯罪者ではないという事実から、「前頭葉・側頭葉の脳エリアが精神病質を特定し、殺人行動に影響する」という、これまでの仮説に異議を唱えました。しかし自らの脳を一連の遺伝子検査にかけたところ、「攻撃性」「暴力性」「低い共感性」といった、ハイリスクの対立遺伝子をすべて持っていたのです。

 

神経科学者としてのサイコパス研究であると同時に、自己探求の道のりでもあったファロン氏の取組み。そこから彼は次のような見解を導き出しています。

・サイコパスから大量殺人などにつながるには、遺伝子や脳の先天的なサイコパス傾向に加えて、幼少時に受けた激しい虐待など環境要因が必要。

・サイコパス傾向は冷徹さなど人格的アンバランスをもたらすものの、犯罪者にならないタイプは数多く存在する。

・紛争地域などではサイコパス傾向の人物が増えている可能性があり、それが世代を超えて大量殺人者を多数生み出すリスクをはらんでいる。

 

どこにも一定数はいる先天的なサイコパス傾向者に対して、不幸な環境要因を強く働かせてしまうのが紛争地域だというわけです。

ここは少し細かい説明が必要になります。暴力的な行為に関わるMAO-A遺伝子は、健常者の脳にも存在するそうです。子どもは母親からこの遺伝子を受け継ぐのですが、男の子のほうが女の子よりも遺伝子の影響が大きいのです。大量殺人などを犯す人物がほとんど男性なのは、どうやらこのメカニズムが関係しているようです。

 

ファロン氏が著書で述べている次のような懸念は、非常に生々しいイメージを想起させます。

 

< 治安の悪い紛争地域で生存の危機にさらされている少女は、自分を守ってくれる屈強な男を(言い換えれば暴力的な男)求めるだろう。そこには既に環境要因によって強化されたサイコパスの男も含まれるだろう。この遺伝子は凝縮される傾向があるので、何世代か先にサイコパスが大量に出現する可能性がある >

 

私たちは脳の構造を変えることはできないし、遺伝子操作をすることもできません。しかし環境要因は人間がつくりだしたものであり、そうであるなら変えていくことができるはず。この問題はファロン氏が述べる紛争地域だけのことではなく、格差や虐待が深刻化する私たちの社会の問題でもあります。

 

ファロン氏が殺人者ではなく有能で幸福な科学者としての人生を歩んできた分かれ目は、「両親の深い愛情と厳しい躾」だったのかもしれない・・・それが、本人の洞察です。

その幸運にあずかれない子どもたちのためのセーフティネットに、私たちは目を向けなければなりません。

 

さらに著書の中で、もう一つ大切な変数を取り上げています。サイコパス傾向であることを自己認識し、セルフマネジメントしていく意思と行動が大切であることを強調しているのです。

 

ファロン氏は自分がサイコパスだと判明したのを機に、他人の感情を読み取ろうとする努力をしているそうです。

「サイコパスは全て同じではないということは、自分自身によって証明できると考える。私は誰かを殴りたいとは思わない。積極的な性格は攻撃性をもたらすことはあるが、それは議論で勝ちたいと思う私の意志だ」

 

これはサイコパス傾向のあるファロン氏が、EI(感情的知性)を自己開発する取り組みだと私は思います。こうした実践により、サイコパス傾向もひとつの個性として社会に溶け込んでいくことができるのではないでしょうか。

もちろんそのためには、社会的な理解と仕組み、多様性を活かすことへの合意と行動が欠かせません。

 

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コーチングを21世紀のソーシャルキャピタルに

MBCC基礎コース8期 11月開講

 

6月14日(金)19時~21時

MBCCが東北初上陸

共感コミュニケーション@仙台

~マインドフルな面談が会社を変える~

 

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「答えを出す授業」から「質問を探す授業」へ

先生が質問して生徒が正解を考え、答える。こうやって進んでいくインタラクティブな授業は、ほんとうにインタラクティブなのか?アメリカの授業って日本よりずっとインタラクティブでいいなと、留学経験のない私は昔からずっと思っていました。しかし先生が知っている(期待している)答えを考えるより、生徒が自分たちの関心に沿って質問をみつけるほうが、ずっと主体的な学びになっていく。

これがダン・ロスステインさんとルース・サンタナさんが20年間にわたって研究、実践してきた”たった一つを変える”授業です。そう、先生が質問をするのではなく、生徒が質問をつくりだす。

子どもは4歳の時、人生でいちばん問いを発するという研究があります。読み書きソロバンの知識が増えるにつれ、問いを発する回数は減っていきます。

そしてなにより興味深いのは、問いの減少と学ぶ意欲の減少が相関していること。人は知識を蓄えるほど、その知識を使ってさらに学ぼうとするのではなく、学ぶエネルギーが落ちていくようです。

これまで通りにいかない時代を生きていくうえで、極めて重要な示唆がここにあるのではないでしょうか。

ダンさんとルースさんはQFT(Question Formulation Technique)という質問づくりの定式を通して、人間の知性を解き放つために必要な3つの思考力を養うプログラムを伝えています。

それは、

・発散思考・・・多様なアイディアを考え出し、幅広く創造的に考えられる能力。

・収束思考・・・答えや結論に向けて、情報やアイディアを分析したり、統合したりする能力。

・メタ認知思考・・・自分が考えたことや学んだことについて振り返る能力。

 

アメリカの小学校における授業の変革から始まったプログラムは、医師と患者のコミュニケーション、民主主義への参画を促す地域でのコミュニケーションなど、多方面の学びに広がっています。

教育関係者のワークショップに企業人が参加するケースもアメリカでは多く、さいきんは企業でも注目されています。

そして日本で初めて、ビジネスパーソンを対象にしたQFTを開催します。深くて実践的、ワークショップが終わったらすぐに職場で試せる内容です。昨年からわれわれMBCCチームが何度もトライし、その可能性を確信しているプログラム。閃いた方は、決まっている予定を変更してでも、参加していただく価値があると思っています⤴^^。

 

EQと健康と幸福の関係

自他の感情に気づき自らの感情を制御することで、より良い意思決定や対人関係構築につなげる能力。それが感情知能とか感情的知性と訳されるエモーショナルインテリジェンス(Emotional Intelligence)です。(※以下、通例にしたがってEQ=Emotional Intelligence Quotientと表します)

グローバルな信頼性の高いアセスメントを通して、日本人のEQは調査対象の160ヵ国(20万人)中、最下位という結果になりました。そしてWHOによる心身の健康度と幸福度を総合した指標(National Well-being Metrics=国別健康指標)とのクロス分析により、EQと健康水準の相関が明らかになっています。

上のグラフのX軸がEQ、Y軸が国別健康指標です。EQが低くて健康指標が高い左上にくる国は少なく、有意差のある正の相関が示されているのです。

EQのデータは、日本を含む世界25か国に拠点をもつシックスセカンズの調査によるものです。上のグラフの〇の色が濃いのは、ポジティブな思考や行動を生み出すために感情を制御する能力(感情のナビゲート)能力が高いことを示します。

さらにグラフの〇の大きさは、EQスコアとともに導き出されるWell beingを示しています。WHOの国別健康指標とEQ側からのWell beingが相関していることも、グラフからうかがわれます。

働き方改革が叫ばれるようになって久しいですが、どれだけ健康にまつわる複雑な背景と、そこに関連する要因が理解されているでしょう。前述した感情のナビゲートは、EQを構成するコンピテンシーのひとつです。この能力がEQコンピテンシーのなかで、もっともWHOの国別健康指標と正の相関が高いこともわかりました。

身体と心の健康、それに幸福感。これらが高くなると、感情をポジティブな方向に導く能力も上がるのでしょうか。仮に因果関係が認められるとしても、健康や幸福が非常に複雑な要素によって構成されていることを想定するなら、因果関係を具現化するのは容易ではないかも。

それよりも、状況にかかわらず感情をポジティブな方向に導く能力を磨くことで、健康や幸福のスコアを上げるほうが現実的に思えます。EQは抽象的な精神論ではなく、神経科学にもとづく開発可能な領域だからです。

ただしここで気をつけなければならないのは、相関は因果関係を示すとはかぎらないことです。

仮の話ですが、「体重の重いドライバーのほうがスピード違反を犯す確率が高い」という正の相関が出たとします。しかし常識的に考えて、体重とスピード違反に因果関係があるとは考えにくいでしょう。

しかし体重が重い=男性、体重が軽い=女性という第3の要素をみつけると、因果関係がわかります。

EQと健康・幸福の相関のなかに、欠けているパズルは何だろう。それを探求していく必要もありそうです。私は他の研究を関連づけてみると、人とのつながりの量と質、これが鍵になりそうだと考えているのですが。

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2月2日(土)マインドフルコーチングのエッセンスを日常会話に活用

共感コミュニケーション_企業編@福岡~マインドフルな面談が会社を変える~

◇マインドフルコーチングの実践家を養成する

MBCC(マインドフルネス・ベースド・コーチ・キャンプ)第7期 4月開講

◇ハーバード教育大学院で教えられている「自ら問う力」を磨くプログラム

QFT(Question Formulation Technique)ワークショップ 3月30日(土)開催

共感力の実践

DHBRから翻訳刊行されている『エモーショナルインテリジェンスシリーズ』第1弾の『共感力』。著者の一人であるダニエル・ゴールマンは、共感を①認知的共感(他者の視点を理解する能力)②情動的共感(他者の感情をくみ取る能力)③共感的関心(相手が自分に何を求めているかを察知する力)・・・と分類しています。

しかしこれまでの心理学のなかでは、①と②の2つで説明されていることも多いです。私たちMBCCのプログラムでも、①と②をバランスよく磨くことで、自ずと獲得できるのが③だという立場です。また上記著書の②の説明は「他者の感情をくみ取る能力」とありますが、実際は相手に起こっている情動(身体反応を伴う感情の動き)を、自分自身も一緒に感じているということです。だから自己の感情についてのリテラシー(情動をリアルタイムに届く体内データとしてキャッチする能力)が、他者を理解する出発点になります。このあたりは著書でもふれられているところです。

相手に共感を示すということは、無理に合わせるとか、怒りなどのネガティブ感情を抑え込むことではありません。本書の中にこんな記述があります。

< 怒っていない素振りを演じながら接するのはやめたほうがよい。スタンフォード大学のエミリー・バトラーらの研究によれば、こうした見せかけの態度は自分と部下両方の血圧を上昇させるという。 > E.Butter et al.,”The Social Consequences of Expressive Suppression,” Emotion 3,no.1(2013):48-67.

無理に抑え込もうと我慢するのではなく、ほんとうに落ち着いた状態で制御する必要があるのです。

< 一歩退いて、自分の感情的反応をコントロールする必要がある。>

でもこの話だけだと、「言っていることはわかるけど、それが実際にできたら苦労しないよ」というのが、ふつうの人の感覚ではないでしょうか。実際に企業研修でこの話題にふれると、必ずそういう反応が出てきます。

本書では言及箇所は少ないのですが、ここで重要なのがマインドフルネス瞑想です。仕事などの現場で事が勃発しているときにどうするかの前に、そうした事態を想定して心を耕しておくのにマインドフルネス瞑想が有効なのです。

優れた聴き手の特徴として、本書は次の4つを挙げています。これは私が思うに、正確に理解するのが容易ではないところです。コンサルティング会社のCEO(ジャック・ゼンガ―)と社長(ジョセフ・フォークマン)の共同執筆による論文で挙がっているのは、

①よい傾聴は、相手が話している間に黙っていればよいというものではけっしてない

②よい傾聴は、相手の自己肯定感を育むようなやり取りを伴う

③よい傾聴は、協調的な会話のようなものである

④よい聞き手は、提案を投げかける傾向がある

著者らは多面評価で出てきた特徴にもとづいて、このように優れた聴き手を説明しています。

しかし私の現場感覚でいうと、この後の記述がとても重要です。傾聴にはさまざまなレベルがあり、段階を踏んで上記のような「よい傾聴」につながるということです。

暗黙知化された「優れた聴き手」の聴き方というのは、たとえば一流のテニスプレーヤーの一連の動きのようなものです。多くの人は、そこに至るために、いくつもの段階をたどる必要があります。

ここを押さえておかないと、聴こうと思ってもつい話に割って入ってしまうとか、提案しすぎて会話の主導権を奪ってしまうとか、なんだか上辺の誉め言葉で相手が引いてしまう、といった事態に陥るのです。

『共感力』という本に共感せずイチャモンつけているように思われるかもしれませんが、いい本ですよ。ただ本当にこの種の論文を血肉とするには、知行合一・・・の行の部分、実践が不可欠です。

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2月2日(土)福岡

MBCC発 <共感コミュニケーション_企業編>~マインドフルな面談が会社を変える~

マインドフルコーチングの本質を誰もがすぐに実践できる手順に落とし込んだ、MBCCの共感コミュニケーション。ぜひ、体験してください。

インタビューの「聴く」から、コーチングの「聴く」へ

約20年前、私がはじめて学んだコーチングのプログラムでは、最初のクラスと次のクラス合わせて8時間を「聴くこと」だけに費やしていました。当時、ビジネス誌や専門誌の取材記者として日夜インタビューに明け暮れていた私は、聴くのは得意だと思っていました。ですから、これはちょろいと甘く見ていたのですが、そんなことはありませんでした。オリジナル版CTP(コーチ・トレーニング・プログラム)の開祖、故トマス・レナード恐るべし。

記者がインタビューでする質問は、企画に沿ってこちらが引き出したいことを話してもらうのが目的です。しかしコーチに作為的なアジェンダは不要です。アジェンダはクライアントと一緒につくるプロセスにおいて生成されてきます。

「聴くこと」の8時間において、まず私が手放さなければならなかったこと。それは、自分で話題を方向づけて、相手から出てくる話を予測したり、期待しながら聴く姿勢でした。予測や期待が、聴くことのノイズになっていくことがあります。相手の話す内容、さらにはインタビューがうまくいているかなど、つねに評価や判断が生じてくるのです。

限られた時間で必要な(とこちらが考えている)情報を引き出すことを意図したインタビューで大事なことが、コーチングでは障害になる。そう気づいたところから、自分のコーチとしての旅がはじまりました。

しかし他者と関わりながら、何らかの結果を出したい、出さねばという渇望や、ほんとうに結果を出せるのだろうかという不安のなかで生きている人間にとって、ただ会話のプロセスに身を投げ入れることは容易ではありません。なかなか要領を得なかったり、仕事に火がついている状況で意気消沈している相手などを目の前にすると、ただひたすらノーアジェンダで聴くことの苦痛が高まってきます。

ミルトン・メイヤロフという哲学者が書いた”On Caring”という名著があります(翻訳版は『ケアの本質』ゆみる出版)。人をケアする・・・という行為を、行為を超えて生きる根源から洞察している空前絶後の本だと私は思っています。こんなくだりがあります。

<  ケアには、その相手が、自らに適したときに、適した方法で成長していくのを信頼(Trust)することが含まれる。信頼は、ケアする相手の存在の独立性を、他者は他者なのであるとして、尊重する >

これを東洋的なnon-dual(非二元)の眼でみると、自他の相違に対する目覚めが、分かちがたい真のつながりをもたらす・・・。私は、そう受け取っています。

他者は他者なのである。その視座から聴いていくと、相手への理解とともに、さらなる未知が現れてきます。聴くことで、相手を「私は知らない」と自覚できるのです。聴き手が未知であることに気づいて、他者に寄り添い、聴きつづける。それはコーチングの実践を、パフォーマンスから生き方へ、質的に転換させていきます。

コーチとしての旅で得てきたこの学びは、コーチングという専門領域にとどめておくべきものではないと、私は確信しています(前述の著書が”コミュニケーションの本”でないように)。むしろ専門家によるアート(技法)であるという鎧を脱ぎ捨て、誰もが日常で実感できる体験に浸透させたい。コーチというプロフェッションの存在理由は、「そんなことは、誰にでもできる」という未来に着地させること。

それが実現できた暁には、「おお、人間ってステキ」と語る、人工知能の声が聞こえてくるかも。

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マインドフルコーチングの本質を、誰もが活用できるシンプルで本質的な実践へ
『共感コミュニケーション』企業編@福岡 2月2日(土) 10:00-12:00


教師から教えられている限り、僕らは何も学んでいない・・・
ハーバード大学教育大学院で教えられている、問いの定式化の授業
QFT(Question Formulation Technique)ワークショップ


コーチングを21世紀のソーシャルキャピタルに
マインドフルコーチングの実践家を養成する
MBCC基礎コース第7期 4月スタート

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ZOOMセミナー第3弾

親の共感とフィードバックが子供の認知機能を育む

親がそばに寄り添って応援してあげることが、幼児の認知処理に影響を与える・・・簡単に言えば、親の応援は知育を促す。日本の研究者による世界初の報告が、Social Neuroscience電子版10月9日号に掲載されています。※発表者:開 一夫(東京大学大学院総合文化研究科教授)、川本大史(中部大学人文学部心理学科講師)

この研究では5歳児21名を被験者にして幼児の興味が持続するよう工夫した認知課題を行わせ、成功と不成功の認知処理ができるかを実験しました。その結果、親が隣で応援しながら課題に取り組むと、成功と失敗を区別することができたそうです。ところが幼児が一人で取り組む場合、これらの区別ができなかったのです。

さらに親がそばにいる子は、成功したときの心理的報酬が高まっていることもわかりました。これは事象関連電位(脳波の一種)を測定することからわかったもので、「親の応援が成功に対する報酬陽性電位の振幅を大きくすることで、幼児は成功・失敗を区別して処理できるようになることが明らかとなった」としています。

この研究はまだ始まったばかりで、親の応援という社会的報酬とはべつに、お金やモノ(物理的報酬)を用いた場合はどうか、単に応援と言っても親の資質や他のさまざまな環境要因、親以外の大人が関わった場合はどうかなど、探求課題がたくさんあります。

しかし親による適切な寄り添いが認知機能を育むことの一端が見えたのは、家庭の在り方、ひいてはワーク・ライフ・バランスの在り方を問う貴重なヒントになると思われます。

昨今、家庭の経済格差が子どもの学力格差に反映されること、そこから格差の強化スパイラルが生まれてくることが懸念されています。たしかに経済的な側面からも対処していく必要があるけれど、「親子の関わり方を見直すこと」は、もっと早く着手できることかもしれません。

親がどんなふうに子どもに寄り添い、どんなフィードバックを与えることがポジティブな影響を及ぼすか。私たちも実践家の立場から、コーチングや共感コミュニケーションを通して可能性を探っていきたいと思います。

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共感コミュニケーション~マインドフルな面談が会社を変える~

講師:吉田典生、西村慶子

12月4日(火)19:00-21:00 @KANDAI MIRISE(関西大学梅田キャンパス)にて開催

ビジョンを力強く語るリーダーの危険性と共感力

外から見ると素晴らしいビジョンをもった”すごいリーダー”だけど、内部の人に話を聴くと評判が悪い。そんな経営者けっして少なくありません。環境保全や地域問題の解決など私欲を超えた社会的ビジョンと事業内容の関連性が見えれば、経営者の語るビジョンはメディア受けがよいでしょう。優秀な人材を引き寄せるリクルーティング効果も高いでしょう。

理想のためには社会の秩序にも挑み、自らルールをつくりだす革新的なリーダーは情熱に溢れ、あくなきチャレンジ精神で大きな壁に挑みつづけます。

感情的知能(EQ)の要素を分解してみると、おそらく内発的な動機が高いはずです。そしてEQの研究によると、ノーブルゴールを追求する能力(日常のさまざまな物事を選択する意思決定を、より大きな社会的使命とつなげていく能力)と内発的動機には、比較的高い相関があります。

いいこと尽くめのようですが、ここに「他者に対する共感」が加わってこないと、目的達成のために人を踏み台にするような暴君になる危険性があります。さらにEQの研究からみていくと、共感力という他者と関わるうえでの能力は、自己認識や自己管理に関わる能力との相関が特に高くはないのです。つまり共感力については、”独自に意図的に開発しなければならない”と考えるほうが妥当です。

禅に傾倒してマインドフルネスを象徴するビジネスリーダーとも言われるスティーブ・ジョブズが、ビジョナリーで高い志と意欲を持っていたことを疑う人は稀でしょう。しかし他方で、嫌われ、変人と言われてきたことも周知の事実。ここからも共感力という能力の独自性がうかがい知れるような気がします。

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12月4日(火)19:00-21:00 @関西大学 梅田キャンパス

共感コミュニケーション~マインドフルな面談が会社を変える~

 

11月2(金),11月14日(水) いずれも21:00-22:30

ZOOMセッション【ビジョンの最適化】~私の仕事とSDGs パート1&2~

ビジョンの最適化~私の仕事とSDGs パート1&パート2

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